5.避難所自体の特性

同じ避難所でも、学校、体育館、公民館など、施設によって条件は大きく異なります。
そこで、対象となる避難所について、建物の大きさや構造、出入口、トイレ、照明、電源、水道、備蓄場所など、実際の施設を確認しました。
特に重要なのは、災害時に「実際にその場所を使えるのか」という視点です。
例えば、体育館全体を避難者の居住スペースとして使えるとは限りません。通路、受付、救護、情報掲示、物資の保管などにもスペースが必要です。
そこで、施設の図面や実際の寸法を確認しながら、避難者の居住スペースだけでなく、運営に必要な場所も含めて配置を考えました。
マニュアルには、文章だけでなく、実際の施設に合わせた図やレイアウトを掲載することが重要です。

5-1.避難者収容可能数の検討

  • 避難所の建物図面を入手し、大きさと設備(トイレ、更衣室、体育館ならばステージ)と位置を正確に理解する
  • 指定避難所の収容可能人数と想定避難者数のギャップ
  • 福祉避難所の指定状況と収容力
  • 備蓄品(食料・水・毛布等)の数量と更新状況
  • ペット同行避難スペースの有無
  • トイレ(マンホールトイレ等)の設置数

5-2.避難所の備蓄品

5-3.利用可能なトイレの台数

5-4.町会等のコミュニティとの連携体制

6.地方自治体の防災・支援体制

情報伝達

物資などの支援

配慮が必要な方への支援

災害時の医療体制

7.情報収集と伝達

8.インフラ復旧想定

9.支援物資

10.過去の避難所の教訓

各地の大規模地震災害について、地方自治体や内閣府などの報告書、民間団体が記録した現場の声などをもとに、避難所運営の教訓を集め、できるだけ避難所マニュアルに反映していきたいと考えています。こうした資料類を、本サイトの「過去の災害に学ぶ」のページにまとめています。
各地の災害で起きた、避難所運営に影響のある膨大な課題から、まずは自分たちの地域避難所に直結する要素を中心に整理・分類を試みています。
今後、随時見直していきます。

  • 避難所開設の問題
    • 学校等における鍵開け・初期混雑のパニック
    • 初動3時間の受付・混雑対処の混乱
  • 避難所内の居住環境
    • 発災直後は段ボールベッドやパーテーションが届くまで床に雑魚寝の状態が続いた
    • 仕切り(プライバシー)の欠如によるストレス
    • 防寒対策
    • 高齢者や障がい者、認知症の方が体育館の騒音や床の硬さに耐えられず弱っていく
  • 女性への配慮
    • 女性の着替え・授乳場所が確保されず、暗がりで着替えざるを得なかったプライバシー問題。
    • 支援物資の生理用品を男性から渡されることへの抵抗
    • 女性へのDV、性暴力、セクハラ
  • トイレ
    • トイレの壊滅的不足
    • 避難所の衛生環境(特に洋式トイレの不足)
    • 避難所内での「トイレのあまりの惨状(水が流れず放置された排泄物)」と感染症リスク
  • 物資
    • 水の壊滅的不足
    • 物資分配の公平性を巡るトラブル
    • 支援物資の「平等分配(全員に行き渡るまで配らない)」にこだわりすぎて、必要な人に届かなかった現場の葛藤
    • 住民の物資の抱え込み問題
  • ペット
    • ペット同伴避難者と、アレルギー・動物嫌いの避難者との間で起きた深刻な対立
    • ペット動線と人間の動線が重なるとトラブルが発生
  • 避難所の移動・集約時の課題
    • 避難所ごとのルールが異なるため、避難者が移動した先で混乱
    • 避難所ごとの避難者名簿の形式が不統一なため、受入側が混乱
  • 避難所外の避難
    • 「行政の指定外避難所(公園や自主避難所)」でボランティアが直面したルール不在の混乱
    • 車中泊避難に伴う健康被害
  • 福祉避難所
    • 避難所内での福祉ニーズ(高齢者・障がい者)の早期把握が必要
    • 福祉避難所の立ち上げ遅延
    • 想定外の長期滞在者が多数発生し、避難所が実質的に福祉避難所化した
  • 混乱を引き起こす避難者
    • 行政職員が来られない中、避難所に押し寄せた住民同士で発生した「声の大きい人の主導による混乱」

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